園・学校・その他教育関係者様へ

講演会・研修講師のご用命も承っております。

昨今の教育現場では、虐待、いじめ、不登校、貧困、精神疾患、自殺など、様々な苦しみを抱えた子どもたちが大勢見られるようになっています。その中でも、虐待やマルトリートメントなどを背景に生じる愛着障害が大きな課題の一つとなっており、学校での荒れ、いじめ、学級崩壊などに繋がることも決して少なくありません。愛着障害には、世代間伝達も多く見られ、親子共に大変な苦しみを背負いながら日々を過ごしておられるケースも多々見受けられます。

良く見受けられる例としては、物事を被害的に捉えやすく、些細なことで激高し、感情のコントロールを失い、破壊的な行動や言動を繰り返してしまう。自分ではしてはいけないことだと分かっているのに、自分自身を止めることができない。その時々の気分や感情で動いてしまいがちなため、結果的に周囲の人々が振り回されることになり、授業が成立しにくくなってしまう。教師が注意をしても、怒り出すか、嘘をついて自分の非を認めないなどするため、なかなか指導が入らず、同じようなことを繰り返してしまう、などです。

特に深刻なものとしては・・・

いじめの問題を起こしてしまい、被害を受けた子どもが精神的に不安定となり、不登校になってしまうなど、様々な問題が生じてしまう。
授業中に落ち着かず、勉強に集中することも困難で、学習がどんどん遅れていってしまったり、私語をしたり、他の子どもにちょっかいをかけたり、授業の妨げになってしまうことが続く中で、本人だけでなく、他の子どもたちの学習権が保障できなくなってしまう。
教師や子どもたちとの対人トラブルを繰り返す中で、孤立し、居場所を失い、年を追うごとにより状態が悪化していってしまう。

このように、愛着障害だけでなく、それによって、2次的、3次的に、次々と深刻な問題が生じてしまうことが少なくありません。重い愛着障害を持つ子どもは、本当は他者との安心感や安全感に溢れる深い信頼関係を築くことを心の底から切望しているにもかかわらず、それとは真逆に思えるような行動や言動を取ってしまい、人間社会の中での居場所を失っていくという傾向が見られます。その中で、本人も、保護者も、学校も、どうしてすればよいのかわからず、途方に暮れてしまい、場合によっては、有能な教師が精神的に追い込まれ、休職や退職に至ってしまうこともあります。

愛着障害を抱える子どもへの対応は、子どものケアだけでなく、いじめの防止、学習権の保障、保護者とのつながり、子どもや教師のメンタルヘルス、校内での支援体制づくりなど、長期間にわたった様々な視点からのアプローチが必要となり、大変な困難さを伴うものとなりえます。

カウンセリングルーム育てあいのセラピストは、米国コロラド州デンバーで愛着障害の治療を専門に行っている、Evergreen Psychotherapy Center and The Attachment Treatment and Training Instituteで、愛着障害治療のトレーニングを受けております。また、トラウマ研究における世界的な第一人者であるBessel van der Kolk博士らの下で、米国マサチューセッツ州ブルックラインのThe Trauma Centerで、トラウマや愛着障害を持つ子どもや成人に対する様々な療法などについて指導を受けております。

その他、脳科学や神経生物学的な知見なども取り入れながら、愛着障害を抱えている人々への理解を深め、子どもたちの健全な成長に向けた支援について考えていけるよう、心理学的な知識やスキルなどを含めてお伝えできればと思っています。

下記の講演会・研修講師のご用命も承りますので、お気軽にお問い合わせください。

・発達障害

・虐待

・トラウマ

・不登校

その他、ご要望に合わせて、講演会・研修、事例検討会もお受けしております。

これまでの講演会・研修講師実績

沖縄科学技術大学院大学講演会

尾鷲教育支援センター不登校等講演会（紀北教育研究所共催研修講座）

四日市市立橋北中学校区学びの一体化全体研修会

大紀町教育振興会夏季研修会